株式編(テキスト版)

NISAで株式投資!

  • 今回は、株式投資の魅力です。株式投資の大きな魅力のうち、配当金と株主優待については以前お話ししましたが、最大の魅力は、値上がり益といえるのではないでしょうか。
  • えーと、値上がり益(ねあがりえき)」ってのは、、例えば、10万円で買った株が上昇し、15万円で売却できたとしたら、その差額の5万円が儲けの「値上がり益」でしたよね。
  • そうです。ところで、スナック菓子メーカーの「カルビー」という会社を知っていますか?
  • うちの子供も大好きです。
  • カルビーは4年前の2011年の3月に上場したのですが、それ以降の株価の推移を見ていきましょう。 上場した2011年3月に最低売買単位の100株を21万円で購入していたら、株式分割もあって株数が400株に増え、4年で評価額は約10倍の200万円(207.6万円=5190円×400株3/25終値)となっていました。
  • えっ、たった4年で、10倍ですか? すごいですね!
  • そうですね。あくまで大きく値上がりした一例ですが、こうした値上がり益を期待できるのが株式投資の魅力ということになります。
  • えーと、それだけ儲かったら、通常だと値上がり益の186.6万円の20%、37万円くらいの税金を納めなければならないところ、NISA口座だったら、その37万円が非課税になり自分のところに残る!ってことですよね。
  • そうなんです。37万円払う、ってことを想像すると、それは儲かった分の税金だとわかっていても、大きいですよね。NISAなら、それが手元に残ります。値上がり益が大きくなると、NISAのメリットを最大限に活かすことができます。
  • うーん、そんな銘柄どうやって見つけたらいいんだろ?
  • 銘柄選びでまず注目して欲しいのは、その企業の業績です。
  • 銘柄探しには、業績が重要なんですね。
  • 株価は様々な要因によって変動しますが、影響力が大きいのは「業績」です。そのため、投資にあたっては常に業績動向に注意を払う必要があります。会社の実力を評価するには、営業利益を中心に、経常利益にも目配りが必要ですし、株主の持分を見るには当期純利益が基本となるでしょうか。
  • ○○利益、っていろいろあるんですね。
  • そうなんです。それでは、先ほど株価の動きを見た「カルビー」の業績を例として見てみましょう。まずは営業利益の推移です。
  • きれいに、右肩上がりですね。
  • そうですね、順調に利益を伸ばしてきたのがわかります。ちなみに、ピンク色になっている2015年3月期と2016年3月期は予想値になります。 今度は、当期純利益の推移も見ていきましょう。
  • やっぱり、同じように右肩上がりですね。
  • 先ほど見た株価も合わせて見てみましょう。 株価は毎日変動しますので、細かな上下やブレがありますが、基本的な方向感は一緒だと思います。
  • 今度は、世界最大手の自動車メーカーである「トヨタ」の業績と株価です。
  • 業績も株価も一旦下がりましたが、その後もとに戻っていますね。
  • はい、業績と株価は同じ方向を向いていることが多いです。そのため、「株価は企業業績を映す鏡」といわれます
  • 株を選ぶには、企業業績をしっかりチェックしないといけないんですね。利益が大きければ大きいほどいいわけですね。
  • いいえ、ただ単に利益が大きければいいというものではありません。
  • そうなんですか??
  • 例えば、1枚のピザを4人で分けるのと、倍の8人で分けるのでは、大きな違いですよね。
  • そうですね、同じ1人分でも、取り分は2倍違いますもんね。
  • 大きな利益を稼いでいる会社でも、その利益を分ける株主の数がものすごく多ければ、一株当たりの分け前は少ししかなくなります。 例えば、利益が1000億円あっても発行済み株数が10億株なら、一株当たりの利益は100円です。一方で利益が1億円でも発行済み株数が1万株なら、一株当たりの利益は1万円となります。
  • つまり、その会社全体の利益額も重要ですが、株主にとっては一株当たりの利益がどのくらいなのか?ということがより重要になります。 その一株当たり利益のことを「EPS」(イーピーエス)と呼びます。そして、EPSが伸びていくような会社がいいですね。
  • そのEPSって呼ばれる一株当たり利益が、どんどん増えていくような会社を選べばいいですね。
  • そうですね。しかし、そんな「いい会社」は、みんなが探していますので、既に多くの人がそういう「いい会社」の株式を買っていて、株価がずいぶん高くなっている場合もあります。
  • それはそうですよね。ではどうしたらいいのですか?
  • そこで、1株当たりの利益であるEPSと株価を比較して、割高や割安を判断する指標として株価収益率「PER」があります。
  • ぴー・いー・あーる???ですか?
  • PERは「株価÷一株当たり利益」で計算され、株価が一株当たり利益の何倍まで買われているかを表します。
  • 何倍ならいいんですか?
  • PERには「これが適正」というものは、ないのですが、日本やアメリカなど先進国の市場全体の平均は12倍から18倍くらいです。ただ、銘柄によって千差万別です。何百倍という会社から数倍の会社まで幅広くありますので、過去のPERの水準からみて現在は割高か割安か。業種平均のPERと比較して割高か割安か。ライバル企業のPERと比較して割高か割安か。などと、比較する時のモノサシにしてください。
  • 業績をみて、EPSをみて、PERをみて、ですね。私もいろんな銘柄を調べてみたくなりました。
  • その他にも、参考となる指標はまだまだ沢山ありますが、どの指標も絶対ということはありませんので、過信せず、自分の投資方針にあった指標を見つけて頂きたいと思います。 最後に、投資信託のところでもお話しした、「卵をひとつのカゴに盛るな」という投資格言があったと思いますが、株もリスクのある商品ですので、いくら余裕資金であっても全てを1つの銘柄につぎ込んではいけません。投資目的やライフプラン、リスクなどに照らし合わせ、株式・債券・投資信託など、バランスよく組み合わせていくことが必要です。 また、購入した資産をそのまま放置していては、いけません。少なくとも1年に1回程度は資産全体の見直しをお勧めします。
  • そうですね、分かりました。今後何かあったら相談にいきますね。長い間ありがとうございました。
  • こちらこそ、ありがとうございました。いつでも相談にいらしてくださいね。
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