投信積立実践編(テキスト版)

「投信積立プラン」の選び方

  • さて、前回は「投信積立プラン」の魅力について、お話頂きましたが、今回は「投信積立プラン」で買い付ける投資信託(投信)の選び方についてですね。
  • そうですね。自分にあった「投信積立プラン」を探していきましょう。
  • 岡三にいがた証券の「投信積立プラン」には29本の投資信託がありましたよね。
  • はい。様々な投資プランやリスクに合わせて29本ご用意しております。 日本国内の投資対象だけに投資する「国内型」では、株式型が3本、債券型が2本、REIT(リート)型が1本です。 また海外の投資対象にも投資する海外型は、株式型が3本、債券型が8本、REIT型が5本に、資産複合型が7本です。
  • 色んな種類がありますね。私みたいな投資初心者はどうやって選んだらいいですか?
  • そうですね、初めての投資で投信積立をする方には、株や債券などリスクの異なるものに分散して投資している資産複合型をおすすめしています。
  • なるほど~。分散して投資している資産複合型ですね。
  • そうです。長期に渡って資産を運用する場合は、リスクを分散することが基本ですから、資産複合型がおすすめです。特に20代~30代の若い世代は、セカンドライフまでの期間が30~40年と長期ですので、株式の比率を高めた資産複合型や株式型を追加するなどしてリスクを多めに取ってもよいと思います。 逆に、60代以上はリスクの低い債券型を増やすとよいのではないでしょうか。
  • そうですね~。私は、年齢に関係なく、単純に値下がりすると怖いのでリスクの低い債券型がいいかなと思ったのですが。 値下がりするかもしれない株式型は怖くないですか?
  • やはり「値下がりが怖い」という人は多いと思います。 この「値下がりリスク」から目を背けて投資に踏み切るのはとても危険なことですので、リスクはしっかり把握していただきたいと思います。 しかし、この下がったり、上ったりという「値動き」が投信積立の強みになるんですよ。
  • えっ!下がった時も強み、ですか?
  • そうなんですよ。 では、実際に例をあげて見ていきましょう。先ほどの投信積立プランの中で値動きが比較的大きいのは、株式型の積み立てプランですが、代表的な株価指数である「日経平均株価」を例として、2007年1月から2014年末までの8年間、毎月2万円ずつ積立をした場合のシミュレーションをしてみます。
  • お願いします。どうなるか早く知りたいですね。
  • まずは日経平均の動きを確認していきます。 2007年1月の積み立て開始後、2008年にはリーマンショックなどもあり日経平均株価は大きく下落して2009年の2月には積み立て開始時から56%下落した水準になりました。 2011年3月には東日本大震災も経験しました。 その後、アベノミクスが始まった2012年12月からは上昇トレンドとなり、2014年末にはちょうど投資を開始した2007年1月の水準まで回復しました。
  • リーマンショックで株が下がったのは知っていましたが、そんなに下がったら投資初心者でなくても怖いですよね。先ほど「値動き」があるのが強みだと言っていましたが、これでは、いいところがない気がしますが。 こういう下がっている時は投資したくないですよ。
  • そうですよね。株は安い時に買って、高い時に売るといいますが、下げている時というのは、多くの方が怖くて買えないのですよね。 それが、積み立てでは、自動的に毎月一定額を購入していくので、リーマンショック時などのように大きな下落時も決められた額を機械的に購入していきます。それが後々振り返った時に、「底値圏」で買えたということになります。
  • なるほど。そうでもしないと、下がってる時には、なかなか買えないですよね。
  • そうです。では次に、青い棒グラフみてみましょう。棒グラフは毎月2万円ずつ積み立てた場合の購入口数の推移です。 購入口数は「積立額÷その時の値段(基準価額)」で計算されるため、基準価額が下落するほど多くの口数を買い付けることができます。2009年2月には日経平均が半分以下まで下がったため、1万円で購入できる口数は当初の2倍以上になります。基準価額が高い時には購入数量が少なく、基準価額が低い時には購入数量が多くなります。このように投信積立は、下落相場でも買い続けることで平均単価が下がり、威力を発揮します。
  • なるほど!安い時にたくさん買うことで「平均購入価額を低く抑えることができる」わけですね。でも、安い時に多く買うと何かいいことがありますか?
  • はい、平均購入単価が低くなっていますので、基準価額が少し上昇するだけでも、積立の評価額は大きく増えることになります。 グラフでも、2009年2月以降は上がったり下がったりを繰り返していますが、その間、基準価額は相対的に低いので多くの口数を購入することができます。
  • そのため、2013年の1月時点では、積み立てを始めた時の水準からまだ35%も下がったところにも関わらず、収支はプラスに転じます。 さらに、積み立て開始から8年後の2014年末時点での収支は、投資額に対して54%、104万円もの利益が出ています。しかし買っている投信の基準価格はようやく投資開始時の水準に戻ったところです。これが「投信積立の強み」といえます。
  • ドルコスト平均法でしたっけ?毎月一定額を積み立てると、下がって、戻って、だけでも利益が出るという。これが「投信積立の強み」なんですね。今日、教えてもらわずに投資をしていたら、基準価格が下がって損が出てきたら、積み立てをやめて全部売却していたかもしれません。 長期投資という大前提のもとで、積み立ての場合は、下がっている時こそ、たくさんの口数を買付けられると思って前向きに受け止め、積み立てを続けることが重要です。ただし、下がり続ける商品に投資をしてはいけません。あくまでも将来的に良いと思われるもので、下がることがあっても、その後回復すると思える投資対象を選ぶことが大切になります。
  • そうですね。わかりました!
  • 投資のプロでも、相場の高値や安値をぴったり予想することは難しいですが、投信積立ならその時の相場観に左右されることなく、長期投資を続けることができます。投資に対する様々なリスクを軽減するには「購入する資産を分散させること」と「時間を分散させること」でしたよね。
  • はじめは少し不安になりましたが、長期で資産形成を考えるには、投信積立は有力な選択肢の一つになるのですね。
  • そうですね。特に、投資が初めて、という方には、毎月1万円や2万円からの積み立てでもいいと思います。でも、少し投資に慣れてきたら、投資金額を増やしてもいいと思います。
  • どういう感じで増やしたらいいですか?
  • そうですね、今まで積み立てた投信の積立額を増額してもいいですし、別の投信を新たに積み立てるのもいいと思います 。また、下げ局面の時に積み立て額を増やしてみるのも一つの手です。そうすることで平均購入単価を下げることができ、その後の上昇局面で投資成績のアップにもつながる可能性もあります。
  • 最後になりますが、投資金額を増やし、将来に備えることもいいのですが、急にお金が必要になった時に解約はできるんですか?定期預金みたいに満期とかあるんですか?
  • 基本的にはいつでも解約ができます。全額をおろすこともできますし、一部だけの解約も可能です。ただし、その時の基準価額によって、自分が積み立てた額よりも多かったり、少なかったり、というのはあります。
  • では、私は、株式が入った資産複合型を毎月2万円から始めてみようかなと思いました。次回は、株式投資についてお話してくださいね。
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